人間、死ぬ間際に人生を振り返ると最も後悔することに
「他人の期待に沿うための人生ではなく、自分がやりたいことをやっておけばよかった」
と答える方が多い…
なんてのが少し前に話題になりました。

他人に期待したり、他人の期待に応えようとすることで他人の為に生きる事になり不幸になる。
「他人に期待しない」「他人の期待に応えない」ことでより良い人生に繋がる…

まぁ要は「周りは関係ないから自分がやりたいことやるべきだ！」ってことです。
とても耳障りは良いし、僕も昔そう思ってました。

で、あんまり人生楽しくなかったんですね。

当たり前の話ですが、死ぬ前にそう思う人が多いー
というだけでその考えが崇高とか正解とかでは無いわけです。

そうしとけば良かった！と後悔するという“他人を気にかけずにやりたいようにやる”。

これを実践していたかつての僕は気付きます。

このまま生きて、死ぬ間際に“後悔ない人生だった”って思えるか？と考えた時に「全くそんなこと無い」と。

無人島で生活してるわけじゃないんです。
リアルもネットも含め死ぬまでに無数の方と関わるこの時代。やりたいことの選択肢や規模は無限大です。

自分が人生で成し遂げたいこと＝自分一人で全て完結出来るようなもの

であれば、「他人に期待しない」「他人の期待に応えない」ことは求める人生を得る一つの手段かもしれません。

しかし、“他人を巻き込んで出来る何か”に幸せを感じるなら、その生き方で後悔ない人生になるのか疑問です。

以下は飽くまで僕の場合です。

僕の仕事は期待あってのもの。
パーソナルトレーナーとしてご依頼を頂けるのは、クライアント様が多少なりとも僕に
「期待してくれている」からであって、僕は「その期待に応えたい」と思う。

「期待してもらえる」こと自体も嬉しいし、「期待に応えられた」「期待以上のものが提供出来た」と感じる時はとても喜びを感じる。
だから更にトレーナーとしての質を高め、より多くの期待に応えれるようになりたいと考える。

経営者としては、「この人と一緒にやることでもっと面白いことが出来る、良いものが提供できる」と感じ、期待するから採用する。
逆にうちに入社を志望してくれる方々は当社に期待があってきてくれている。
“期待外れ”なんてのは当たり前にある。
“しょうがないな”と思える事が殆どだけど、“なんで！？”と悲しくなったり怒りが湧く事もある。でも結局、それは何だってお互い様だし、全部期待通りなんて無い。

しかしだからと言って、「誰かに期待するのやめる」「期待に応えようとするのをやめる」としてしまえば、もう僕がやりたいことは一生できなくなる。

「周りは関係ないから自分がやりたいことだけやる」と考えていた時は
実際には“やりたいこと”も“やれたこと”も極僅かで、何より人生の楽しさも少なかった。

「他人に期待し、他人の期待に応えようと最大限努力しよう」と考えている今の方が人生が100倍楽しく、自分がやりたいことが出来ている。

周りを巻き込まずに出来ることなんて、凡人の僕の力では限界がある。
周りに期待し、期待に応えることで僕の力の限界を超えた大きなことがどんどん実現できる。

自分よりも、他人を考えるよう思考が変わって僕は自分の人生がより楽しくなりました。

僕は死ぬときに後悔の少ない人生を歩みたい。
その為に「他人を気にせずやりたいことをやる」のではなく、
いつまでも健康で動ける身体作りに努め、精力的に動き続け、人に期待し、期待される生き方をしたい。
そして多くの方の期待と希望に応え実現し、それをこの世に残したい。
“やりたいことやった”よりも“何かを残した”と言える人生の方がやりがいを感じる。

BLACK GYMでは皆様が期待するトレーニングの効果や楽しさを提供できる様、スタッフ一同常に邁進します。

そしてIORIMPIAは僕が“フィットネスの持つ力”そして皆様の“地域を愛する力”に期待し立ち上げました。
去年は多くの方がこの何の実績もないイベントに“期待”をかけ、ご協力、ご参加、ご観戦頂き、それに何とか応える事が出来ました。
今年は更に大きなご期待を感じる。嬉しい。
応えられるよう、皆様の人生に何かを残せるよう全力を尽くします。